ライフスタイルニュースlifestyle news

沼田市キャッチ
  • 2024.8.10
  • 住宅の機能性

年々暑さが増す日本における涼しい家づくりとは?特別暑い群馬における家づくりの暑さ対策をご紹介。

日ごと、年ごとに異常な暑さを記録する昨今の日本の夏。特に桐生市や伊勢崎市では過去の観測において40度を超える日もあり、日本でも特に暑い地域としてニュースになったりクローズアップされたりする群馬。そこで今回は、そんな「日本の夏」に対応するべく、暑さ対策の家づくりについて解説していきます。

日本でも有数の「暑い国群馬」

よく「本日の最高気温は〇〇でした」というニュースを耳にしますが、桐生市や伊勢崎市、館林市など群馬県の都市がその日の最高気温の記録になるケースが多々あります。実際に桐生や伊勢崎では40度を上回る気温を記録したこともあります。そこでこちらの章では、なぜ群馬県が暑いのか?を解説します。

地理と地形

群馬の地形は、大まかに「南の平地」と「北・西の山地」の 2つに分けられます。群馬県南部には関東平野の北側にあたる平坦地が広がり、群馬県北部・西部には平野を囲むように起伏に富んだ山々がそびえ立ちます。この地形のため、熱が盆地のように滞留しやすく、冷たい空気が入りにくくなります。そのため、特に夏場は気温が高くなります。群馬の気候が「夏は暑く、冬は寒い」といわれるのは、こうした地形が関係しています。

また地理的に、暖かい南風が吹き込むことも原因になります。本来、日射によって暖まりやすい陸地には、温度差による気圧差で海から冷涼な風が吹きます。海に近い土地ではこの風で気温が下がりますが、群馬に届くまで時間がかかるうえ、東京や埼玉の大都市で暖められた風が届くため、気温が上がりやすくなります。さらに大都市のヒートアイランド現象も影響していると考えられています。

フェーン現象

群馬県では、山から吹き降ろす乾燥した暖かい風がフェーン現象を引き起こし、気温が急激に上昇することがあります。この現象は特に前橋市や伊勢崎市で顕著で、これが群馬の暑さの一因となっています。上空の風が、関東平野の北・西側の山を日本海側から越えたあとに吹き降りてくることがありますが、地上は上空より気圧が高いので吹き降りることで空気が圧縮されて温度が上がります。このフェーン現象により、気温が上昇するのです。逆に冬は季節風の影響で、群馬県北部の山間部を中心に雪が多く降り、寒くなります。

都市化

高崎市や前橋市などの都市部では、建物や道路が熱を吸収しやすく、夜間も温度が下がりにくい「ヒートアイランド現象」が発生します。これにより、都市部の気温がさらに高くなります。また先述した通り、東京や埼玉のヒートアイランド現象も関係していると言われ、大都市で暖められた風も群馬に届くことで更に気温が上がりやすくなります。

気候パターン

群馬の気候は、暑い夏と寒い冬が特徴です。特に夏は高湿度と強い日差しが組み合わさり、体感温度が非常に高く感じられます。これは日本の他の多くの内陸地域にも共通する現象ですが、群馬では特に強く表れます

暑さ対策に必要な家の条件とは?

では、そんな群馬においてこれから家を建てる、家づくりを始めるときにどのような暑さ対策や寒さ対策をすべきなのか。こちらの章では、暑さや寒さ対策についてご紹介します。

断熱性能の向上

断熱材を使用して、外部からの熱を遮断し、内部の冷房効果を高めることが重要です。特に、壁や天井、床下に高性能の断熱材を使うことで、夏場の室内温度を効果的に下げることができます。

遮熱効果のある窓の設置

窓からの熱の侵入を防ぐために、遮熱ガラスや断熱サッシを使用することが推奨されます。また、日差しを遮るために、外付けのブラインドやシェードを設置するのも効果的です。

自然通風の確保

窓や通気口を工夫して、家全体に自然な風が通るように設計することも大切です。これにより、室内の熱がこもらず、快適な環境を保つことができます。

屋根の遮熱

屋根に遮熱塗料を塗布することで、太陽からの熱を反射し、室内の温度上昇を抑えることができます。また、屋上緑化や屋根断熱も効果的です。

涼しい建材の使用

伝統的な日本家屋では、木材や畳などの自然素材が使われ、これらは熱を吸収しにくく、涼しさを保つのに役立ちます。モダンな家でも、これらの素材を取り入れると良いでしょう。

換気システムの導入

最新の換気システムを導入することで、効率的に熱を排出し、室内を涼しく保つことができます。特に、全館空調や換気扇を適切に配置することが効果的です。

これらの対策を組み合わせることで、暑い夏でも快適に過ごせる家づくりが可能です。家づくりの段階でこれらの要素を取り入れることで、エネルギー効率も向上し、長期的なコスト削減にも繋がります。

夏は涼しく、冬は温かい=「高気密高断熱」

エアコン性能や通気の作り方などでお家を涼しくするというとピンと来る方もいると思いますが、実は夏を涼しく、冬を温かな住まいにする家づくりにおいて、気密性と断熱性はとても大きな影響を与えます。そこでまずは「気密断熱」という言葉は知っているけど詳しく知らない方や、暮らしにどのように影響するのかイメージできないという方のために気密断熱の用語から説明していきます。

気密とは?

気密とは、気圧の変化の影響を受けないようにするために、密閉して気体の流れを妨げることを言います。お家の全体の隙間をなくし、より密閉されている状態の家のことを気密性が高い家と呼びます。

つまり気密を高めるということは、主に外から入る空気の流れを止めて室内の温度を一定に保つことを指します。逆に隙間が多い家の場合、温まりにくく、底冷えし、花粉や有害な科学物質が入り込んでいる可能性もあります。

気密性は隙間相当面積(C値)という数値で表現します。C値とは、家中の隙間を集めた隙間面積(cm2)を延べ床面積(m2)で割ったもので、単位はcm2/m2で表します。

C値の値が小さいほど隙間が少なく、気密性が高い事を表しています。ちなみに、現在は基準値としては明記されなくなりましたが、平成14年までは地域ごとに、最低基準が定義されていました。

断熱とは?

断熱とは、熱が伝わらないようにすることを言います。主に住宅の内壁と外壁に断熱材を入れたり、遮熱性のあるサッシ(窓ガラス)を使用したりすることで断熱性を高められます。高断熱の家は外からの熱が直接伝わらないので、室内の温度が外気温からの影響を受けにくくなります。

断熱性能は、「UA値(外皮平均熱貫流率)」という値で示されます。

住宅内部の熱は、外皮(屋根や外壁、床、窓やドア等の開口部など建物の表面)を伝わり、住宅の外へと逃げていきます。UA値(外皮平均熱貫流率)は、外皮を介して住宅全体の熱がどれくらい逃げやすいかを示す数値です。UA値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能の高い住宅であることが分かります。逆に、UA値が大きいということは、断熱性能が低い住宅であるということです。

気密断熱が高い・低いとは?

では、気密断熱の高低がどのような影響を及ぼすのかを解説します。

高気密とは、壁や天井、床、サッシ(窓枠)、ドアなどの「間の隙間」がほとんどないことを指します。通常、どんなに腕のいい大工さんが建てた家でも、目に見えないようなちょっとした隙間が生じていることがあります。そのため家の中でも、夏は暑く冬は寒く感じることがあります。

高気密の家になると、わずかな隙間でさえも気密テープや発泡ウレタンなどを使って、徹底的に隙間をなくすように施工されます。

さらに、隙間を確認できる気密検査をすることで、隙間からの空気の漏れがあるかどうかの確認も行う場合もあります。(C値チェック)

そのため、目に見えないような隙間がほとんどなく、夏や冬でも快適に過ごせるという特徴があります。

そして高断熱とは、断熱性能が高い家のことになります。

断熱性能が高ければ高いほど、外気の影響を受けづらく、冷暖房費の削減にもつながります。住宅の断熱性能が重要な理由は、「住みやすさ」に大きく関係するからです。断熱性能の高い家は、夏は外気の熱が入りにくく、冬は内部の熱が外へ逃げにくいというメリットがあります。

そのため気密と同様、夏や冬でも家の中で快適に過ごすために重要な要素となります。

住宅を建てる際は、気密と断熱はセットで考えるといいでしょう。断熱だけしっかりしていても、気密性が低く隙間があれば意味がありません。またその逆もしかりです。

高気密高断熱のメリットは?

では次に、高気密高断熱の具体的なメリットを見ていきましょう。

夏は涼しく冬は暖かく、1年を通して快適に過ごしやすい

高気密・高断熱の家は、1年を通して快適な温度を保ちやすいため、エアコンの使用量が減ります。その理由は、外気の影響を受けにくく、快適な室内の温度が外に逃げにくいので少しの冷暖房で部屋を快適に保てるためです。

真夏に外が暑くても室内温度は影響を受けにくいため、エアコンが効きやすく、涼しさを保つことができます。また、冬も室内の暖かさが外へ漏れにくいことから、室温をキープしやすくなっています。

結果、エアコンの使用量が減り冷暖房費の節減につながるので、省エネ効果が高まります。

また人間だけでなく、愛犬や愛猫などの一緒に暮らすペットにとっても非常に過ごしやすいお家になります。環境にも優しい高気密・高断熱の家は、家族が快適に伸び伸びと過ごせることが期待できます。

梅雨のじめじめが少なく、洗濯物が乾きやすい

高気密・高断熱住宅は外気から無駄な湿気の流入が少ないため、梅雨時期は特に湿気の少なさを感じます。湿度調整や湿度対策がしやすいので、洗濯物がよく乾きます。また、高気密・高断熱住宅は一酸化炭素が発生する石油ストーブの使用ができないことから、エアコンや全館空調を使用するため空気が乾燥します。梅雨の時期や花粉症の季節など洗濯物を部屋干したい時に、よく乾くことは大きなメリットです。

省エネルギー(エコな住宅)

上記で解説したように、高気密・高断熱住宅は冷暖房費の削減が可能です。

室内と屋外の気温差を維持するだけでなく室内の空気が漏れにくく外気も侵入しにくいため、冷暖房効率がアップし光熱費の節約が期待できます。

昨今の主流である、「スマートハウス」のマネージメントシステムと相性が非常によく、スマートハウスを検討されている方は是非、高気密・高断熱についても知識を深めるといいでしょう。

夏涼しい住まいにする上で気になる「エコ住宅」とは?

そもそもエコハウスとは、エコロジーハウスの略になります。自然・再生可能エネルギーを、地域の気候風土や敷地の条件、暮らし方に合わせて最大限に活かしながら、無垢材や珪藻土など身近な地域にある自然素材を建材として使うことで、環境に負担をかけずに建てる家のことをいいます。環境共生住宅と、ほぼ同義語です。

最近では、スマートハウス関連の「太陽光発電」や「蓄電池」、「ゼロエネルギーハウス」なども総称されることもあります。

エコハウスで生活すれば、エネルギー消費を抑制できるため、環境に負担をかけない(=エコロジー)のはもちろん、光熱費を抑えられる効果も得られます。このため、環境省ではエコハウスの基本的な考え方を「環境基本性能の確保」「自然・再生可能エネルギー活用」「エコライフスタイルと住まい方」「地域らしさ」の4つのテーマとして、地域の特性を十分に活かした家づくりを推奨しています。

環境基本性能の確保

1)断熱 2)気密  3)日射遮蔽 4)日射導入 5)蓄熱 6)通風 7)換気 8)自然素材

といったことが十分に理解され、実践されていることが基本になります。

住まいの基本性能を確保することで、住まいに必要なエネルギーを最小限に抑えることができ、かつ快適な住宅となります。

自然・再生可能エネルギー活用

環境基本性能を確保した上で、必要なエネルギーは自然エネルギーを最大限利用し、なるべく化石燃料に頼らない生活ができることがエコハウスに求められます。

地域の特徴をよく読み取り、太陽光、太陽熱、風、地中熱、水、バイオマス、温度差を上手に生かす技術や工夫が大切です。

エコライフスタイルと住まい方

現在人口は減少の傾向にありますが、その反面世帯数が増え、家庭からのエネルギー消費量が増加しています。集まって住むための新しい仕組みづくりや、農地付き住宅のような新しいライフスタイルの提案が住宅を考える上で必要です。

日除けのために草木を植えたり、暑い時は窓を開けたり、寒い時は一枚着るなど、住まい手の意識や行動も大切です。

地域らしさ

エコハウスがそれぞれの地域で永く受け入れられる、魅力ある住宅であるためには、地域の気候風土、文化に根ざした、地域らしい住宅であることが大切です。

その地域らしさは、地域の気候風土、文化などにより長い間培われてきた地域資源でもあります。周辺環境、材料、工法、デザインなど、地域の特色を生かした住宅であることがエコハウスには求められます。

まとめ

さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか?

伊勢崎住宅公園にあるモデルハウスでは、毎年の猛暑を乗り切る「夏に涼しい家づくり」など様々なことをハウスメーカーに相談することが可能です。

またご自身やご家族が建てられたいエリアの補助金や制度などについてもご相談できます。

さらには、最新の技術を盛り込んだ「スマートハウス」をテーマにした注文住宅のモデルハウスを見学できます。

太陽光発電や蓄電池による自家発電などの相談も可能です。

伊勢崎住宅公園では各種イベントを開催しており、またハウスメーカーのイベント情報も発信しているので、是非こちらのイベントページも御覧ください。

https://isesaki-housing-park.com/event/

そしてこの続きは是非、モデルハウスやイベントにて!各ポイントをガイド・ご案内させていただきます。また、昨今のコロナ時勢を踏まえて来場や見学のご予約も随時承っております。予約特典なども準備しておりますので、最新情報をチェックしてみてください。

気になるモデルハウスを見に行こう!

伊勢崎住宅公園は、Smart & Technologyをテーマにしたスマートハウスのモデルハウスを見学できます。実際にモデルハウスを見学する前に、是非各ハウスメーカーの住まいの特長を押さえておきましょう。

これからの時代、「SDGS」や「カーボンニュートラル」など環境に配慮した地球自然、資源との共存が不可欠です。衣食住における住まいも例外ではありません。

もちろんお家や住まいの性能や質は大事ですが、各ハウスメーカーの取り組みも参考にしていきましょう。

6社6邸それぞれ特長のある、豊富なラインナップの住まいを下記ページより是非ご覧いただき、参考にされてみてください。

住まいの先進技術と快適さが融合した
次世代住宅がみつかる

カタログ請求・見学予約

モバイルバージョンを終了