- 2023.7.31
- 住宅の機能性
最近よく聞く「エコハウス」とは?エコハウスの魅力や特徴、メリットなどをご紹介!
省エネハウスや長期優良住宅、LCCM住宅やスマートハウスなど最近では環境や地球に配慮した住宅が増えています。そんな中みなさんも耳にしたことのある「エコハウス」とはどのような住宅で何が違うのか?どのような技術や性能なのか?などその特徴や国が定めた決まりなど、エコハウスについての情報を今回は解説していきます。
「エコハウス」とは?
エコハウスとは、エコロジーハウスの略になります。自然・再生可能エネルギーを、地域の気候風土や敷地の条件、暮らし方に合わせて最大限に活かしながら、無垢材や珪藻土など身近な地域にある自然素材を建材として使うことで、環境に負担をかけずに建てる家のことをいいます。環境共生住宅と、ほぼ同義語です。
エコハウスで生活すれば、エネルギー消費を抑制できるため、環境に負担をかけない(=エコロジー)のはもちろん、光熱費を抑えられる効果も得られます。このため、環境省ではエコハウスの基本的な考え方を「環境基本性能の確保」「自然・再生可能エネルギー活用」「エコライフスタイルと住まい方」「地域らしさ」の4つのテーマとして、地域の特性を十分に活かした家づくりを推奨しています。
1)環境基本性能の確保
1)断熱 2)気密 3)日射遮蔽 4)日射導入 5)蓄熱 6)通風 7)換気 8)自然素材
といったことが十分に理解され、実践されていることが基本になります。
住まいの基本性能を確保することで、住まいに必要なエネルギーを最小限に抑えることができ、かつ快適な住宅となります。
2)自然・再生可能エネルギー活用
環境基本性能を確保した上で、必要なエネルギーは自然エネルギーを最大限利用し、なるべく化石燃料に頼らない生活ができることがエコハウスに求められます。
地域の特徴をよく読み取り、太陽光、太陽熱、風、地中熱、水、バイオマス、温度差を上手に生かす技術や工夫が大切です。
3)エコライフスタイルと住まい方
現在人口は減少の傾向にありますが、その反面世帯数が増え、家庭からのエネルギー消費量が増加しています。集まって住むための新しい仕組みづくりや、農地付き住宅のような新しいライフスタイルの提案が住宅を考える上で必要です。
日除けのために草木を植えたり、暑い時は窓を開けたり、寒い時は一枚着るなど、住まい手の意識や行動も大切です。
4)地域らしさ
エコハウスがそれぞれの地域で永く受け入れられる、魅力ある住宅であるためには、地域の気候風土、文化に根ざした、地域らしい住宅であることが大切です。
その地域らしさは、地域の気候風土、文化などにより長い間培われてきた地域資源でもあります。周辺環境、材料、工法、デザインなど、地域の特色を生かした住宅であることがエコハウスには求められます。
「エコハウス」のメリット
では「エコハウス」の具体的なメリットについてご紹介していきます。
高気密・高断熱! 夏は涼しく、冬は暖かい快適な住まい
エコハウスの前提として、気密断熱の高い家づくりが求められます。そのため断熱性や遮熱性が高い素材や工法、工夫を必然的に用いるので、夏は涼しく冬は温かい快適な住まいになります。
気密性や断熱性が高い住宅は遮音性も高く、音に気を遣わずストレスフリーな生活にもなります。各部屋の温度差も少ないため、冬場に起こりがちなヒートショックの危険性も少なく、結露の発生を抑えることができます。
気密断熱についてもっと知りたい方はこちらをご参照ください↓↓
光熱費を抑えることができる
気密・断熱・蓄熱・通風など性能の高い家づくりにすることで、必然的に冷暖房を使わなくても快適に過ごすことができる住まいが完成します。太陽光発電や蓄電池などの自然エネルギーを利用して自家発電をする設備を設置したり、スマートハウスなどの使用エネルギーをコントロールできる「HEMS」などの設備を導入したりすることで、光熱費を抑えることが可能になります。
光熱費を抑え、毎日の暮らしをエコにすることでお財布にも優しい住宅と言えます。
二酸化炭素の排出を抑えることができて環境に優しいお家
2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
エコハウスにすることで、電気、ガス、灯油などの従来型エネルギーの消費量が減るため、二酸化炭素の排出量を削減することができます。
LCCM住宅に関しての記事はこちら↓↓
補助金制度や減税制度に関して
エコハウスは、地球環境に配慮した住宅であるため、新築やリフォームで省エネ住宅を建てる際には補助金や減税などの制度や優遇を受けることができる場合があります。その一部をこちらではご紹介します。
【補助金・減税制度の例】
・長期優良住宅リフォーム補助金
省エネ性、耐久性、耐震性に優れた住宅にリフォームした場合、補助金を受けられます。(上限あり)
・低炭素建築物に対する所得税軽減
二酸化炭素の排出量が少ない「低炭素建築物」に認定されると所得税の軽減等を受けられます。
・長期優良住宅の住宅ローン減税
長期優良住宅を新築し住宅ローンを組んだ場合は、一般の住宅よりも大きな住宅ローン控除を受けることができます。
その他にも地域や自治体ごとに出している補助金制度などもあるので、該当するものがあるかどうかはお住まいの地域のホームページなどを参照ください。
まとめ
さて、「エコハウス」についての記事はいかがでしたでしょうか?
伊勢崎住宅公園にあるモデルハウスでは「エコハウス」の一部でもある、最新の技術を盛り込んだ「スマートハウス」をテーマにした注文住宅のモデルハウスを見学できます。バラエティに富んだIOT設備を設置したスマートハウスやおしゃれな平屋ハウスなどをご覧になりたい方は、きっとあなたの理想の住宅のイメージが膨らみます。
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