- 2022.11.1
- スマートハウス
脱炭素社会の実現に向けたLCCM住宅やhemsの仕組みとは?各ハウスメーカーの取り組みや次世代住宅について解説!
地球温暖化により頻繁化する豪雨被害や異常気象。住宅新築のエネルギー技術は脱炭素社会(carbon-free society)実現に向け、着実に発展しています。日本政府は地球温暖化が深刻化する中、2030年、CO2削減目標達成の一政策として、住宅部門からのCO2排出量を約4割削減する目標をたて、その施策の一つとして住宅のZEH化(ゼッチ、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を推進しています。
そんな次世代住宅について、今回はメリット・デメリットや仕組みなどをご紹介していきます。
ZEH(ゼッチ)の推進とスマートハウス
これまでの記事でもご紹介してきました「ZEH」や「スマートハウス」。スマートハウスが普及することは、地球規模・社会規模で推奨されています。昨今のSDGsの取り組みの一つでもあります。温室効果ガス(CO2)の削減、再生可能エネルギーの自立化(創エネ、省エネ、蓄エネなど)、地球環境の改善、地震などの災害への備えなど個人の住まいや住環境の改善、快適な暮らしの向上を目指します。
ZEHの推進とは?
日本政府は2030年、CO2削減目標達成の一政策として、住宅部門からのCO2排出量を約4割削減する目標をたて、その施策の一つとして住宅のZEH化(ゼッチ、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を推進、ZEH注文住宅新築に際しては、ZEH(ゼッチ)補助金を支給しています。
・夏涼しく冬暖かい、部屋毎の気温差がない気密性の高い高機能住宅に、太陽光発電システムを載せたZEH
・太陽光発電システムにより発電された電力を蓄電する蓄電システムや、停電自立型燃料電池を搭載、災害による長期停電時にも昼夜を問わず電力を使えるZEH+R住宅
・IoT活用によるエネルギーマネジメントで創エネ、蓄エネ、省エネを実現するLCCM住宅、スマートハウス。
LCCM住宅とは?
LCCM住宅とは、ライフサイクルカーボンマイナスの略称で、日々のライフサイクル全体においてCO2の削減を目指す取り組みになります。
新築、戸建住宅、集合住宅については、国土交通省、環境省、経済省がZEH(ゼッチ)事業を推進してきましたが、政府は、次世代住宅として、LCCM住宅、HEMS(Home Energy Management System)で繋ぐIoT技術を住宅に活用、スマートハウス化する地球環境に優しいサステナブル建築物プロジェクトに注力しています。
住宅原材料の調達、建築、住まいとして利用する間、最終的には住宅を解体するまでのライフサイクル全体でCO2排出量を減らさなければ、カーボンニュートラルは達成できません。このライフサイクル全体を通しての環境負荷を算定する手法がLCA(Life Cycle Assessment)です。
ハウスメーカー各社は、太陽光発電システムを更に充実させ、地元の木材を積極的に活用する事などで、建築から解体まで住宅のライフサイクル全体でCO2排出量をマイナスとするライフサイクルカーボンマイナス住宅(LCCM住宅)実現に向け、スマートハウスの開発に注力しています。
HEMSを活用したスマートハウスとは?
HEMSとは、「Home Energy Management Service(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略称になります。住まいをスマートハウス化する上で、とても大事な役割を担います。一言で言うと、家庭で使うエネルギーを節約するための管理(マネジメント)システムになります。家庭内で電気を使用している機器について、一定期間の使用量や稼働状況を把握し、電力使用の最適化を図ります。
家電や電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」したりします。
つまり、ご家庭で使用している電気量を見える化し、無駄に使用している電気や不必要なエネルギーを制御することで、電気の無駄を省き、最適な電気量を常にコントロールしてくれます。
また最新の機器では、外出していてもお家の機器の運転を制御できることもできます。
オンラインでエネルギーを一元管理できるHEMSに対応しているものであれば、スマートフォンなどの端末をリモコンとして連携し、どこにいても機器のON/OFFなどの操作が可能になります。
スマートハウスのメリット・デメリットについてはこちらの記事を御覧ください。
各ハウスメーカーが取り組む「スマートハウス」
大手ハウスメーカー各社の商品にはスマートハウス住宅があります。電気自動車、太陽光発電機、蓄電池、家電機器などをHEMSに接続。省エネ、創エネ、畜エネをうまくコントロールするもので、どの家電メーカーの商品であっても、HEMSで全体が繋がることがスマートハウスでは必須となります。また、日々高機能化が進んで行くIoT技術を、長年居住する住宅にどのように導入するのか。
以下、ハウスメーカー各社が提案するスマートハウスをご紹介します。
積水ハウス
「防災住宅」に取り組む積水ハウスでは、「グリーンファーストゼロ+R(レジリエンス)」をテーマに、省エネ・創エネに加え、さらに災害などの非常時にも備えた「防災ゼロエネルギーハウス」を推進しています。
積極的に住宅の脱炭素化を推進し、戸建住宅の2020年度ZEH比率91%を達成している積水ハウスが2022年2月25日、戸建住宅・賃貸住宅に対する住宅性能表示制度の現時点での省エネ等級最上位、ZEH水準断熱等性能等級5・一次エネルギー消費量等級6仕様住宅を、業界に先駆け、令和4年4月1日より、住宅標準化として導入。脱炭素化を加速する旨を発表しています。
住友林業
住友林業では、国内外で森林経営、伐採・加工(木材建材調達/製造)、利用(木造建築)、再利用(木質バイオマス発電)、植林という「ウッドサイクル」を回すことで、森林のCO2吸収量を増やし、木造建築をはじめとする木材の活用で炭素を長期間固定し続けます。脱炭素社会の実現に向け、建築部門では脱炭素設計のスタンダード化を推進中。
2022年10月には、木の家の利点を生かし住宅のライフサイクル全体で CO2収支をマイナスにするLCCM住宅モデルハウスを鳥取県米子市にオープン。四季を通じ快適に過ごせ、地球環境にも家族の健康にも優しいLCCM健康注文住宅、脱炭素設計のスタンダード化を進めます。
Panasonic Homes(パナソニック・ホーム)
パナソニックホームでは、IoT住宅を推進しており、人気戸建商品である「カサートシリーズ」に「ホームナビゲーション/AiSEG2」を標準装備。住まいのエネルギーを見える化し、最適な光熱費プランを提案しながら、さまざまな暮らしをサポートします。
標準搭載されているAiSEG2と ホームナビゲーションは、 従来のHEMS機能はもちろんのこと、照明、シャッター、空調、電気錠、 太陽光発電や給湯器を 安心・便利・快適にコントロールする住宅の司令塔。
外出先でもお客さまのスマートフォンから、 機器をコントロールし、 声でも操作できます。
セキスイハイム
積水化学住宅カンパニー全体では、「スマートハイムシティ」を展開。コミュニティZEHを展開することで、CO2排出量の削減を図り、環境負荷の軽減に寄与するだけではなく、地域コミュニティでZEH+やZEH+Rを満たす住宅の余剰電力を停電時に広く地域住民に提供、地域住民はその電力で電気機器の充電などができる防災拠点となる分譲地を全国で展開、地域社会に貢献すると発表しています。
また、セキスイハイムの商品である「スマートパワーステーション」はスマートハウスとしての機能性や技術だけでなく、デザインバリエーションや間取りの自由さも特徴的で、快適な暮らしの開発と提案を日々行います。
トヨタウッドユーホーム
人にやさしい2×4の木の家に最適なスマート技術を組み合わせ、快適で地球環境にもやさしい新しいライフスタイルをトヨタウッドユーホームは提案します。
・災害時の安心感
・光熱費の削減
・地球環境への貢献
の3つを軸に、「エネルギーを創る」「エネルギーが見える」「エネルギーを蓄える」「省エネの暮らし」を実現したスマートハウスを展開。
まとめ
さて、LCCM住宅やHEMSを活用したスマートハウスの最新情報の記事はいかがでしたでしょうか?
スマートハウスで注文住宅を検討されている皆様のご参考になればと思います。
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気になるスマートハウスのモデルハウス
伊勢崎住宅公園は、Smart & Technologyをテーマにしたスマートハウスのモデルハウスを見学できます。実際にスマートハウスのモデルハウスを見学する前に、是非各ハウスメーカーの住まいの特長を押さえておきましょう。
これまでの記事でご紹介してきた「Iot」「太陽光発電システム」「HEMS」「スマートホーム」など、モデルハウスを見学した際には、ご自身やご家族の生活にどのようなメリットがあるのかなどを是非想像してみてください。
6社6邸、豊富なラインナップの住まいの特長を下記ページより是非御覧ください。